2004.3.21 (Sun)


SET LIST
1. Blue Touch
2. Fantasma
  -MC-
3. 白昼夢
4. 恋心
5. 漂流
  -MC-
6. 氷の海
7. 夕照に誘われて

ボーカル:高橋功/ピアノ:荒武裕一朗/ギター:高瀬賢二/ベース:池田暢夫/ドラム:横山佑介

初の自主制作CD「記憶の森へ」発売後、初のライヴ。僕にとっては、ここから新たなスタートという気分で臨んだライヴだった。バンドの構成もピアノ、ギター、ベース、ドラムと、ボーカルを入れて5人編成となるのは初めてである。このうち、ドラム以外はレコーディングメンバーだ。


今回はアルバム収録曲を中心に構成を組んだ。アルバムから4曲、新曲2曲、そしてライヴでは定番の「Fantasma」。

1曲目はおなじみ「Blue Touch」。CDではジャズっぽいアレンジになっているが、今回のライヴでは元々のライヴでやっていたアレンジに戻した。ステージ上の光と影、ということで、ライヴでは外せない1曲。続いて、珍しく前半に持ってくるのは珍しい「Fantasma」。2曲目で歌うのは初めてである。唯一音が派手になるラテン調の歌。長く歌っているだけに、僕も随分と慣れてきた。

CDを作った話、TSUTAYAで売られていることなどの話をした後、アルバムの中から「白昼夢」を。最近、この曲の評判がとてもいい。北欧の白夜をテーマに、夏から秋へと移り行く寂しさを表現した歌だ。高橋功お得意の、“1番幸せ・2番別れ”という詞の構成だ。続いては、新曲を2曲連続で。「恋心」は僕にしては珍しくタイトルも歌詞もとてもストレート。片思いの歌なのか、上手くていっている歌なのか、明確にはしていない。シンプルで素朴なメロディーだが、とても切ない。いろんな表現の仕方が出来る曲なので、僕も直前までどうやって歌えばいいのか、いろいろと試行錯誤していた。もっともっと変わって行ける曲だ。今回はギターをバックにして歌ったが、これから歌い方共に、もう少し研究を重ねて行きたい。

そしてもうひとつの新曲「漂流」は、ロック調だ。しんみりバラードだけでなく、激しいロック調の曲をずっと歌いたいと思っていたのだが、なかなか納得のいくものが出来ず、今回やっと完成したのがこの曲。これも「恋心」同様、もっともっと変われる曲だ。低音で始まり、段々盛り上がって、高音域へと上がって行き、中低音で終わる構成になっている。僕の新境地を開拓したいなぁ、と思って作った。常連さんは、やはりビックリしてくれた。声色もこれまでとは少し違うはずだ。

2度目のMCを挟み、終盤は「氷の海」と「夕照に誘われて」。アルバム収録同様、「氷の海」はピアノ1本をバックに歌った。昼メロのようにどっぷり暗い。真剣勝負の5分間。まるで救われない、どこまでも悲しい歌だ。そしてラスト「夕照に誘われて」で少し救われる。前回のライヴで初めて「夕照に誘われて」を外した。今度いつこの曲がライヴに戻ってくるのか、自分では分からないでいたのだが、今回この曲を歌ったのは、レコーディングしたことによって、自分の中の意識が少し変わったからである。これまでよりももっと、「この曲を歌いたい!」と思うようになった。新鮮な気持ちで、またこの歌を歌っていけそうである。

自分の歌、感情、そしてバンドとの融合。このライヴで気づいたこと、感じたことを、今後のライヴで必ず活かせるよう、努力を続けて行きたいと思っている。会場に足を運んで頂いた皆さん、どうもありがとうございました。

秋以降、またライヴ会場にてお会いしましょう!