2017年11月17日(金)
夕方、大学時代の友人と待ち合わせて、シャンパーニュ地方のランスへ。今日は2人だが、明日はもう更に2人が合流し4人でのプチ同窓会だ。

パリ郊外のMassy駅で友人を待つ。渋滞で少し遅れると連絡が入った。連日、重いリュックを背負って歩き回っているからか、肩が凝って仕方ない。待っている間、外の涼しい空気に触れながら、ストレッチをしていたら、通りがかりの高校生に真似された。この話を友人にしたら、「小銭入れ置いておけば良かったのに。儲かったかもよ」と言われた。

友人とは、今年の夏、日本に一時帰国した際に会っているので4か月ぶりだ。大学時代は本当によく遊んでいたので、気楽に憎まれ口を叩き合いながら、TGV(新幹線)で1時間のランスにはあっという間に着いた。犬を散歩していたオジサンが、大して大きくもないその犬があまりに引っ張るものだから、「Doucement!(ゆっくり!)」と言いながら犬に振り回されていて、僕はひとりでいつまでも思い出し笑いしていた。

ランスは留学時代に一度来たことがある。白い建物が印象的な美しい町。そして勿論、シャンパンの町である。早速、レストランでシャンパンを飲んだら、これがしこたま美味しい!そのレストラン自体はサービス最悪で、料理もイマイチだったが、シャンパンだけは最高だった。

夜中3時くらいまで喋る。途中ウトウトしていたら、写真を撮られた!

2017年11月18日(土)
北フランスのリールから1人、ベルギーのブリュッセルから1人、大学時代の同級生がやって来て4人でシャンパンのワイナリー見学ツアーへ。いろんなシャンパンのメゾンがあるのだが、街中に近くて日本語ツアーもあるヴーヴ・クリコにした。日本人ガイドかと勝手に思っていたが、実際は若いフランス人で、ちょっと分かりにくかった。




印象的な文言


ヴィンテージの年が階段に刻まれている


楽しみにしていた試飲

結論から言うと、ちょっとイマイチなツアーではあった。ヴーヴ・クリコの味もまぁ、オーソドックス。ボルドーやブルゴーニュのワインを敢えて外すように、シャンパンもモエ・エ・シャンドンやヴーヴ・クリコだけがシャンパンではない。

ランスのワイン屋さんにはかなり沢山の種類のシャンパンが置いてあった。しかもそんなに高くはない。丁寧に説明を聞きながら(僕はほとんど聞いていないが)、今夜の為に買った3本はコレ!



そして、日本に持って帰るのに買ったのはコレ!

初日にレストランで飲んですっごく美味しかったものと同じ

ランスの街中散策もしましたよ。


ランスといえば大聖堂


夕飯に食べたホタテ、すっごく美味しかった!

翌日


市庁舎


地元の人たちで賑わっていたレストランで食べた絶品の牛肉煮込み(ブルギニョン)


ランス駅

夕方、2人と別れ、パリ郊外に住む友人と僕はパリ行きのTGVに乗った。今日は友人宅に泊まることになっている。家では、ラクレット(チーズフォンデュ)と黄ワインを用意してくれていた。これは11年前、僕がパリに遊びに行った時、真夏だというのにチーズフォンデュを食べたい、と言ってレストランに食べに行ったことと、黄ワインを僕が買って行ったことを思い出して、そうしてくれたのだそう。いやー、そんなことすっかり忘れていたけれど、すっごく幸せな一夜だった。なぜか、憧れのフランスで、フランスの普通の家庭でのあたたかなディナーに招かれているようで、すごく嬉しかった。

友人とは夜中ずっと喋り通し、途中ウトウトすると起こされ、結局5時まで起きていた!

2017年11月20日(月)
10時半起床。せっかくパリ郊外にいるので、ソー公園へ。まるでヴェルサイユ宮殿かと思うような立派な公園だ。まず公園近くのブラッスリーでランチ。ランス帰りなので、シャンパンが飲みたくて、グラスで頼んだが、ビックリするほどまずかった。料理は美味しかったけれど。まずいシャンパンがあるということに驚いた。ランスでしこたま美味しいシャンパンを飲んだので、「もう戻れないね」と言って笑う。




ジョギングしている人たちが何人もいた。友人もよくここに来るのだとか。その日常の中に、今僕がいるということが不思議だと友人が感慨深そうに話す。僕も同感!というか、あまりにも今フランスにいることが自然に感じる。いつもなら、旅が終わる日までのカウントダウンが辛かったのに、今回は長いということもあるのか、全くそれが気にならず、非日常を日常として謳歌している。

日本にいる大学時代の友人とテレビ電話で繋がった。楽しいひと時だった。

夕方、友人と別れ、僕はひとりパリに向かう。その時分になってお互い寂しくなる。でも僕は決めている。これからは毎年フランスに来る!もう、他のどの国に行かなくてもいい。フランスだけでいい!そう思うくらい、今回の旅は僕にフランスが自分にとって第二の国であるということを再認識させてくれた。


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INDEX
Part 1 人生初のビジネスクラス
Part 2 トゥールーズ①
Part 3 カルカッソンヌ
Part 4 アルビ
Part 5 トゥールーズ②
Part 6 パリ①
Part 7 ポワシー
Part 8 ランス&ソー
Part 9 パリ②
Part 10 人生2度目のビジネスクラス