2017年11月20日(月)
夕方、大学時代の友人とパリ郊外で別れて、僕は再びひとりでパリに戻った。フランス旅行ももう佳境。最後に泊まるアパートも前回と同じDenfert-Rochereau。

この家の地下が僕が泊まる部屋



前回のパリの部屋と比べても断然いい!

荷物を置いて、夕食がてら街に出た。マドレーヌ寺院のすぐ側にあるワイン店Nicolasに行って黄ワインを買う。パリに来ると必ずここで買うのだ。僕が留学していたフランシュ・コンテ地方の特産なのだが、フランス人でも知らない人は多い。ゆえに日本でも入手困難だ。しかし一度飲むと、まるで麻薬のように黄ワインを求めてやまなくなる!!


2017年11月21日(火)
パリで丸1日過ごせる最後の日。お土産を探しがてら気ままにブラブラすることに。まずは、まだ日本で売っていないピエール・ロジェのチョコレートからスタート。店に入ったらちょうど日本人の客がいて(出張で来たと思われる男性サラリーマン2人)、店員に「マツコ・デラックスって知ってる?日本の番組でこの店が紹介されたから、日本人多く来ると思う」とカタコトの英語で必死に伝えていた。それを聞いた店員は喜んでいた。僕も知らなかったので、いいこと聞いたと思った。
スペイン菓子専門店でヌガーを買う。
そのまま歩いてマレへ。結構歩く。マレに着く前、オシャレなレストランがかなりあった。


どんよりした曇り空にセーヌ川。いかにも冬のパリという感じ。


ランチにはステーキを

雑貨屋「Merci」



コーヒー専門店でコーヒー豆を買って帰ろうと店に入ったが、危惧していた通り、フランス語での専門用語が分からず聞き取るのに四苦八苦。よくよく考えたら日本語でさえコーヒーのことは分からないよね。汗出る。
更に歩いてシャトレへ。日本と違って街を歩いていてなかなかトイレにありつけないフランス。あまりにも我慢出来ず、初めて公衆トイレを使った。有料だと思っていたが無料だった。後ろに日本人男性3人並んでいて、こんなトイレは非効率だとかブーブー言っていた。1人ずつ入り、その都度洗浄されるのだが、「3人で入ったらダメなのかなぁ?」とか言っていた。えー!なかなか面白い会話だった。

南仏菓子専門店でヌガー買う。店員がすこぶる感じ良く美人だった。また来たいと思わせる店!


シャトレで買い物をした後、ふと思いつき、オペラ座近くに再び行く。celioで買ったマフラーの巻き方を教えてほしかったのと、ラファイエット(デパート)をちょっと見たかったのだ。

この緑のマフラーに一目惚れ

パリ最後の晩餐は、オススメされていたサンジェルマンのレストランにしようと思っていたが、電車を間違えて逆方向に乗っていたことに途中で気づく。歩き回ってあまりにも疲れていたのと、疲れから頭痛もあったので、サンジェルマンは諦め、結局どこにも寄らず寿司を買ってアパートに帰った。最後の晩餐が寿司、ってのもどうかと思ったが、テイクアウトのその寿司、妙に美味しかった。スーパーで買った絞りたてのオレンジジュースもこれまた美味しかった。意外にも充実した良い晩餐であった。

2017年11月22日(水)
ついに帰国日を迎え、とても切なく悲しい思い。パリの街も人々も、今日も明日も、これからもずっと、ここにいるのに、自分だけが離れなければいけないような、そんな感傷的な気分。こんなにリラックスした気持ちで、非日常を日常として、ゆったりと旅したことが、今までなかったかも知れない。外国なのに外国でないような、馴染みのある国での旅行は、他の国を旅するよりも遥かにストレスがなく、そして忘れまくっているフランス語を久しぶりに使えて、充実した日々だった。

そんな最終日の今日は、雲一つない見事な晴天!パリではもはや、長らく観光などしていなかったが、今日は珍しく美術館に行きたい気分になっていたので、数ある中からロダン美術館をチョイス!青空の下で見る美しい彫刻品と庭は、パリ滞在最後に相応しい景色だった。


駅を出たら、ナポレオンの墓があるアンヴァリッドが見えた


ロダン美術館

やっぱりコレでしょう!

この中に「考える人」がいるのだ




パリ去り難く、ゆっくり歩いて眺めた。遠くにエッフェル塔が見えた。

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INDEX
Part 1 人生初のビジネスクラス
Part 2 トゥールーズ①
Part 3 カルカッソンヌ
Part 4 アルビ
Part 5 トゥールーズ②
Part 6 パリ①
Part 7 ポワシー
Part 8 ランス&ソー
Part 9 パリ②
Part 10 人生2度目のビジネスクラス