■ 2006年2月20日(月) レコーディング 
今日は午後から、とあるイメージソングのレコーデング。2曲、録音したのだが、今回は僕の作った歌ではなく、世久遊さんの作詞作曲の作品。2曲とも爽やかで明るめの作品である。力強く、切なく、そして暗いのが僕の歌の特徴なので、なるべく明るく元気に歌おうと練習していったのだが、いやぁ、一筋縄ではいかなかった!!!

一度練習で歌い、ブースから作者の顔を伺うと浮かない表情をしている。もっと優しくソフトに歌って欲しいとの注文。更に細かいフレーズごとの注文も入り、歌っていく中で、これは「これまでの高橋功を外して取り組まねば!」と思った。これまでのレコーディングでは自分の作品を自分なりの表現で好き勝手にやってきたのだが、今回は自分の作品ではないので、作者の意向に従うつもりでいた。歌っていくうちにどんどん世久さんの顔も晴れやかになり、今度は僕が「ここはちょっと違いますね、どうですか?」「この方がいいでしょうか?」「こっちの方がいいですよね?」「歌い直した方がいいですか?」と歌い方(表現)を細かくチェックするようになった。とことんやらねば気がすまない。一部、僕が音符を変えてしまったところもある!

明るく軽く歌うところが、どうも何度歌っても「イヤらしい男の声」に聴こえて苦笑したりもした。まぁ、僕の歌声を聴いて「うわぁ、エロイ」と言われることはよくあるのだが、今回は色恋の歌ではないので、エロさは必要ない(意識してエロくしたことは一度もないが)。

そして、仕上がりはというと、これまでの「高橋功」とは全く別の、優しいソフトな歌になった。ガツンと歌い上げるところやロングトーンもなく、爽やかで明るい感じだ。新たな発見、新たな自分との出合いであった。他人の作品を、作者の意向に沿って歌う面白さだ。こんな歌い方でもいいんだなと知ることが出来、本当に今回の出逢いには感謝である!


〜レコーディング風景〜

世久遊さんと