沖縄本島・南部を巡る


2008年9月の沖縄旅行に続き、1年半ぶり5度目の沖縄!もう沖縄なしでは生きてゆけないカラダになってしまった。中毒性のあるところ、それが沖縄。
前回はマックスとメートンと3人旅だったが、今回はマックスとの2人旅と相成った。3月とはいえ、まだまだ寒い東京を抜け出し、24度・夏服の沖縄へ!

1週間前からチェックしていた天気予報では、1日目・曇りのち雨、2日目・曇りのち雨、3日目・雨(しかも雷が伴う)、だったのにも関わらず、天気が変わりやすい沖縄を信じた僕たちは幸運にも、最初の2日間は「晴れ!」、最終日は「曇りのち曇り!」で、一度も雨には降られずに済んだ。それどころか雲はあったが青空で、ラッキーなことに、沖縄の初夏を堪能出来た。


2010年3月5日(金)

随分前から計画していたので、旅行出発の日を迎えることは夢のようでもあり、でも旅に出ると瞬く間に終わってしまうから恐怖のようでもあり・・・ とにかく、この日を迎える為に生きてきたと言っても過言ではなかった。ゆえに、前日は珍しく興奮して寝付きが悪かった(15分以内には眠りについたが)。旅行は、やはり、出発前夜が一番幸せだ。朝8時のフライトだったので、マックスに「(ちゃんと起きているか不安だから)朝5時に電話する」と豪語したにも関わらず、5時過ぎにマックスから電話がきた。そして僕は二度寝をした。そしてそして起きたら既に5時50分!駅まで全速力で走り、なんとか間に合った。

飛行機が離陸すると間もなく、僕の席だけが揺れる。後ろのガキ、いえ、お子様が終始僕の背もたれを蹴っておられた。父親と母親が「けっちゃだめ。まえのひとがめいわくするから」と注意するも、一向に止まない。そのうち母親は寝出した(ちらちら後ろをチェックしていた僕)。沖縄に着くまでの間、ずっと椅子を蹴られていた僕は全く落ち着かない。次第に腹が立ってくる。父親と母親は何度も注意するが、そのガキは一向に止めず。親の顔が見たいと一瞬思ったが、見てしまったら最後、更に腹が立ちそうだったので、やめておいた。

11時に那覇空港に無事到着!前回と違ってちっちゃなレンタカー屋だったため、手続きが遅い。ようやくレンタカーに乗り込み、晴れて自由の身に!いやぁ〜、前回の旅行から1年半も経ったなんて信じられない!まるで昨日のことのようだ。

まずは、『島田紳助のすべらない沖縄旅行ガイドブック』にも載っているオススメの沖縄そば屋「亀かめそば」で昼食。沖縄そばって、食べれば食べるほど、なんだかクセになる・・・これまた中毒性のある一品。初めて食べた時は、なんら感動もなく、別にもう二度と口にしなくても悲しくはないとさえ思ったのに、今では脳が欲するようになっている。きっと、あのシンプルな味付けに中毒性が潜んでいるのではないかと思う。そして今回マックスが新たに発見したことは、沖縄にはラーメン屋が極端に少ないこと!チェーン店はごくたまに見かけるのだが、どこに行っても必ず数メートルおきにラーメン屋が存在する本州とは格段の違いだ。きっと、この沖縄そばがラーメンのようなものなのだ …ろうか?


<グラス作り体験>
昼食後は南へ下り、琉球ガラス村で「でこぼこグラス作り体験」を。なんと所要時間5分。本格的、と謳われてはいるが、息を吹きかけるのと、グラスを広げるだけの単純作業なので、本格的とは程遠い気が・・・。形を自由に作れるわけでもなく、色は5色から選ぶだけ。よって、完全なる「オリジナル作品」とまではいかない。が、まぁ、こんな体験は滅多に出来ないというもの!それに、完成させるまでに少しでも自分の手がかかっているとあれば、愛着もわくってもんです。

プロの職人さんたち
貴重な「5分」・・・ちょいと緊張気味

後日届いた完成品↓


<10年ぶりの平和祈念資料館>
前回も初日の午後に、ひめゆりの塔には訪れている。10年前にも訪れている。ひめゆりの塔に行った後、前回も10年前も平和祈念公園に行った。僕の記憶では、凄まじい資料館は平和祈念公園にあると思っていたので、前回、ひめゆり平和祈念資料館に入ろうとしたマックスに、「平和祈念公園の方がスゴイから」と言って、すぐさま公園に移動したのだ。しかし、実際に僕が思っていたスゴイ資料館は平和祈念公園にはなかった。「防空壕などがある資料館は、ひめゆりの方ですね」と平和祈念公園のスタッフに言われた時には既に夕方になっていた。時既に遅し。人の記憶は曖昧だ。そんなわけで、今回再びひめゆりを訪れた。でも、10年前にひめゆり平和祈念資料館に入った時の衝撃は今でも覚えていて、2度目となると少し勇気が要った。マックスも「やっぱり止めとこうかなぁ」と及び腰。「じゃあ、やめよっか!暗い気持ちになることは100%確実」と脅したが、「いや、やっぱりこういうことを知っておくことが大事」ということで、入ることに。この10年の間、僕も戦争のドラマなどを見て、少しは当時よりも理解が深まっている、と思っていた。

ここには生々しい記録が沢山残されている。防空壕の再現までしてある。これが恐ろしい。たった3ヶ月の間に、どれだけ多くの人が亡くなり、苦しみ、激しい闘いであったか。生き残った人たちの証言もビデオで見ることができる。とにかく「悲惨」としか言いようのない、沖縄戦だったのだ。

資料館を出て、隣にある土産物屋に入り、陽気な沖縄民謡を耳にした時、「あー!沖縄は平和になったんだ!」となぜか安心した。前回の沖縄旅行後、すぐに作った「海からの手紙」という歌は、那覇から50分程で行ける阿嘉島の海を想って書いた歌だ。“なにごともなかったような優しさは 悲しみを受け止めた海の色”というワンフレーズは、あれだけの悲惨な戦争があったけれど、まるで何事もなかったかのように穏やかで優しい風景があり、そこで暮らす人々の屈託のない笑顔と心からの優しさを意味している。これからこの歌を歌うにあたり、もっともっと深く、表現していけそうな気がする。

<見晴らし最高のカフェ>
夕暮れ時。見晴らしが最高のカフェに行った。前回も初日は那覇から南下して、「ひめゆり」→「平和祈念公園」→「Cafe やぶさち」というコースだったので、今回もほとんど同じようなものだ。そして今回のカフェも、やぶさちのご近所。本当は「八風畑」に行きたかったのだが見つけられず、第2の候補「カフェ くるくま」へ(帰りに「八風畑」の看板を見かけた!)。アジアン・ハーブ・レストランでもあるこの店はタイ人が経営しているそうで、料理も人気なのか、地元の人たちも沢山来ていた。カフェの前に立っただけでいい香りが漂う!今回は、ぜんざいを食べた。ココナッツ入りで南国風味!

都会での疲れが癒されます…

<泡盛!>
一旦ホテルに戻り、車を置いて、飲みに!車で店まで行って代行で帰るか、モノレールに乗るか、タクシーを使うか、という選択肢があったのだが、沖縄でモノレールに乗ったことがないので、今回初めてモノレールを利用!それにしても、ほんの2駅で200円とは高い…。まぁ、東京でもJR、私鉄、地下鉄に比べてモノレールは高いけれど。

前回、沖縄に4日間も滞在しながら、なぜか一度も泡盛を飲まなかった(忘れていた?!)という、罰あたりな失態をおかし、今回はまず泡盛を飲まねば!というわけで、探した店は、これまた島田紳助さんの本に書いてあった沖縄料理居酒屋「海のちんぼらぁ」。腹立たしいことに、前回泊まったホテルの真ん前にあった!この店は、沖縄人向けというよりも、旅行者向けの味付けになっているとのことで、確かにあっさり風味だった。それにしても、泡盛の数にはぶったまげた!適当にイロイロと選び、堪能致しました。味の違いがいまいち分かりませんけれど。大当たりがない代わりに、ハズレもない・・・気がする


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Part 1 沖縄本島・南部を巡る
Part 2 魅惑のダイビング
Part 3 沖縄本島・北部を巡る
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