ニース〜帰国


2013年6月4日(火)

いよいよ帰国の朝を迎えた・・・。
<ニースの朝>

泣こうが喚こうが、早朝にはホテルを出てニースからパリへと飛び、そしていよいよ帰国なのである。ああ、せつない!!南仏は今回で4度目だが、何度来ても心が揺さぶられる。きっとこれからも、変わらずに・・・。いつか住みたい!あ、でも仕事がないから無理だ・・・じゃあ別荘?!なんて毎度同じことを思いながら、飛行機に乗り、機内からニースの街を見下ろす。


<後悔の嵐>
ニースを 9時45分発の飛行機で発ち、パリには11時20分に到着。パリの空港で約2時間の待ち時間中、なんと僕は、初日にエクス・アン・プロヴァンスとアルルを案内してくれた日本人ガイドさんと偶然にもすれ違った。ハッ!!と思ったまま、声かけなかった。なぜ?!なぜこんな奇遇なチャンスを無駄にした?!声かけるべきであったのに!!と、悔やんでも仕方ない。気を取り直して、もうすぐお別れの、旅のメンバーと記念写真を撮った。どうせなら、最後じゃなくて、もっと前に撮っておくべきだったな!なんて後から思う。

2013年6月5日(水)
<旅は続くのである>
旅は自宅に帰り着くまでが旅である。パリから日本へと向かう飛行機の中も、もちろんまだ旅の途中。そして、まだフランスだ。ここぞとばかりに最後のフランス語実践を楽しむ。そうだ、そうだった・・・(フランス語の)現役時代から、あの「Oui, Monsieur (ウィ、ムッスュー)」という響きが好きだった。ああ、エールフランスで働きたい・・・(子供時代から影響を受けやすい)・・・スチュワートやスチュワーデスたちを見ながら、果たしてこの人たちの仕事ってサーヴする以外はどんなことしてるんだろう?などと考えていたら、そういえば、JALの元スチュワーデスだった知り合いとは何年もお会いしていないが、元気だろうか?とふと脳裏をよぎった。今度お会いする機会があったら、あれこれ聞きたい(後日談:そう思っていたら、なんとなんと、その1週間後、偶然の再会を果たし、お互いにビックリしながら機関銃トークを展開、スチュワーデス時代の興味深いお話を色々伺いながら、エールフランスに思いを馳せた)。

出発前、ツアーでの旅に対して「本当に楽しめるのかなぁ?」なんて心配していたのが嘘のようだ。杞憂に過ぎなかったのだ。一言で言えば、添乗員にもガイドにも、そして何より参加者たちに恵まれた。ツアーがこんなにも楽しいものだとはあまり想像が出来なかったし、ツアーに対する抵抗感もあったのに、今や、次に旅行する時も機会があればツアーでもいいなと思う。でも、もし次またツアーに参加したら、きっと「ああ、前回の南仏の時は良かったなぁ・・・ AさんやBさんやCさんたち・・・楽しい人たちばかりだったのに、今回は前回ほどじゃないなぁ。南仏が懐かしいなぁ・・・」などと思うのではないかと、行く予定もないのに今から危惧している。そのくらい、この旅は、いい旅だったと言える。

帰りのニースの空港やパリの空港で、参加者の方々を見る度に、「ああ、この人たちにはもう会えなくなるのだ・・・」と、ひとりでセンチメンタルに浸っていた。帰国してからしばらく経つ今日も、あの人やこの人を思い出しては、「南仏のこと、思い出してるかなぁ?!」などと思いを馳せている。一通り参加者の方々を思い出した後、最後にオマケとして思い出すのが、カンヌのオリーブオイル屋の早口まくし立て店員、通称オリーブ女。一人で一笑いして、物思いに耽るセンチメンタルタイムを、ここでひとまず終える。

INDEX
1〜2日目 マルセイユ/エクス/アルル
3日目 プロヴァンスの古都めぐり
4日目 コートダジュールの魅力めぐり
5日目 ニース/モナコ/エズ
6日目 カンヌ/モナコ再訪
7〜8日目 ニース〜帰国