■ 2004年11月21日(日) 胸いっぱい 
ついに今日から一週間、哀愁の京都滞在である。

昼に大阪着。4年ぶりの関西。梅田で大学時代の友人と落ち合う。もちろん、4年ぶりの再会!学年は僕の方がひとつ下なのだが、当時クラブが一緒だったり、留学時期が同じで、更に留学先も近かったので(ディジョンとブザンソン)、今でもたまにメールをしたりして、仲良くしている。

やはり4年という歳月はなかなか大きく、話す話題に関しても事欠かない。話しているうちに、大学に行ってみようかということになり、急遽、京都に向かった。とはいえ、本日は休日。大学には誰もいないかも知れない・・・それでも、あの頃の雰囲気を感じる為に、阪急電鉄に乗った。僕が京都にいた頃と、止まる駅が急行・快速・特急によって変化していてビックリした。

きっと、駅について改札を出たら、懐かしさのあまり切なくなるのではないかと思っていたのだが、実際、駅に着いてびっくり。匂いは当時のままで懐かしさ一杯だったのだが、改札を出たら、見慣れた風景が拡がっていて、“遊びに来た”というよりも、“旅行から帰ってきた”という気分だった。まるで、現在自分が住んでいる場所に帰って来た、そんな感じ。本当に不思議だった。大学時代、何度となく通った道を歩きながら、ここが自分の町、今自分が住んでいる町、という錯覚を起こしてしまった。よく通った居酒屋、よく来たうどん屋、以前はなかった店、以前はあったのになくなってしまった店・・・変化があったり、変わらなかったり・・・そんなことに、いちいち心を奪われるのではないかと思っていたのに、僕たちは平然と受け入れていた。

そして、歩いている途中、驚いたことに、フランス語学科のM先生とバッタリ!!先生もびっくりされていたご様子。「今、急げばH先生に大学で会えるかもしれないよ」と言われ、急いでおられた先生との立ち話もそこそこに、母校に向かった。

久々の母校は、一部、新しい建物に変わっていて何とも言えない気持ちになったものの、本当に本当に本当に懐かしい校舎に胸が一杯になった。先程から写真を撮りまくる僕。あの頃と、匂いは何も変わっていない。

教授陣の研究室に向かい、H先生と再会!卒業生の近況を聞いたり、現状を聞いたり、自分たちの近況を話したり。フランス語やフランスに携わっている卒業生が一部ではあるけれど結構いることに少しびっくりした。皆、それぞれ、それぞれの分野で頑張っているのだ。頼もしい限りだ。

やはり、休日に来ても先生たちとは会えないので、平日に来ると宣言し、大学を後にした。

夜、1週間泊まらせてもらう友人(新郎)と、こちらも4年ぶりの再会!!そして今、その新居にいる。彼は大学の友人ではなく、バイト先の友人なのだが、僕が住んでいた学生マンションと近いところにあり、ここに来る前、ひとりでそのマンションを観に行って来た。自分が住んでいた部屋には、もう違う誰かがいるのである。何も変わらないようでいて、新しい建物ができたり、違う人が入居していたりして、確かに時は流れているのだ。それでもやはり、あの頃を強烈に思い出させる匂いは変わらない。

初日から、もう胸がいっぱいである。自分の町に帰って来たのに、来週東京に戻るなんて、信じられない気持ちだ。バスに乗っていても、電車に乗っていても、大学時代の友人と歩いていても食事していても、熱く語っても、また再会の約束をしても、自分がこの町にごく自然に同化しているような気がしてならなかった。

大学時代の思い出話も沢山したのだが、再会の時間は光の速さで過ぎて行った。あの頃、本当に僕たちは青春を謳歌していたのだ。今、住む場所も進む道も違っているけれど、確かにあの時、同じ空間で共通のもの(フランス語)を共に学び、沢山の思い出を作ったのだ。

今日一日だけで胸がいっぱいになり、パワーを与えてもらった。この1週間、本当に早く過ぎるだろうなぁ。



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