<贅沢な1日> |
2014年3月3日(月)
パラオ滞在もあと残り1日。帰りは、今日の深夜(4日の夜中)発の飛行機なので、それまで何もすることがない。夜は出発の時間までホテルにいるしかない(ちなみにパラオでは深夜の外出が禁止されている)。簡易ホテルに1日ひとりでいるのはつまらないけど、このホテルなら1日中いても楽しめると思ったことも、最後の2泊を高級ホテルにした理由のひとつだ。
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<朝の風景>
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部屋のベランダから
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<半日観光ツアー> |
元々この日の予定は何にも考えていなかった。贅沢にホテルで1日過ごそうと思っていたのだ。しかし、せっかくパラオに来て、ダイビングしかせずに帰るのも勿体ない気がして、ダイビングのインストラクターにも相談しながら、何かツアーに参加しようと思った。第二次世界大戦で激戦地となったペリリュー島ツアーが興味深かったのだが、この日は催行されず。他にも様々なツアーがあるが、なかなか条件が合わず。
一昨日、高校時代の友人からメールが来て、かつて2年間パラオの国立博物館でボランティアをしていたことを知った。その博物館を含む半日観光ツアーがあったので申し込むことにした。ツアーでなくとも、タクシーで行くことも出来たのだが、博物館にガイドなしで行くと、サラーっと見て終了となることは目に見えていたので、どうせならガイド付きの方が面白いだろうと思ったのだ。
9時半に日本人ガイドさんがホテルまで迎えに来てくれて、いざ出発。参加人数は合計4人。まずは「パラオ国際珊瑚礁センター」へ。珊瑚と海洋生物の研究所で、いわば小さな小さな水族館。大して興味はなかったのだが、ダイビングをした後ということもあり、ここで「ああ、そういうことだったんだ!」という発見があったり、観光名所にもなっているジェリーフィッシュ・レイク(くらげの湖)のクラゲや、ワニなど、パラオの海にいる海洋生物についてガイド付きで見学出来て、意外にも面白かった。
その後、かつて友人がボランティアをしていた「ベラウ・ナショナル・ミュージアム」へ。パラオの歴史を知ることが出来る。やはり、日本統治時代が興味深い。パラオは親日国である。激戦となったペリリュー島から、当時住人たちを、危なくなるからと安全な場所に疎開させたり、教育を根付かせたり、また道路の整備や建造物など、日本人がパラオに貢献したことも数多くあることから、親日になったのだとか。よって、今もなお、子供が生まれると日本の名前を付ける人も多いのだそう。
日本統治時代の名残で、今もパラオ語には日本語がいくつか混じっている。例えば、
美味しい→「アジダイジョウブ」
混乱している→「アタマグルグル」
パラオに来る前に、ガイドブックで知っていたく感動し、本当に今もそういう表現を使うのか、ダイビングのガイドをしていたパラオ人に訊いてみたら「普通に言うよ」と言っていた。ちなみにブラジャーが「チチバンド」、ビールを飲むことは「ツカレナオス」!!!
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バイという、かつてパラオで集会所として利用されていた建物 |
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半日観光ツアーといってもこれで終わり。本当はパラオ最大のショッピングセンター・WCTCセンターも最後に含まれているのだが、なぜか行かなかった。まぁ、僕は既に2日目の夜に行って土産物を買い揃えたし、最大のショッピングセンターといえども、2階建ての小さなスーパーみたいなものなので、二度も行く必要はないので良かった。
ガイドさん含め、皆でランチを摂ることにした。小高い丘の上にある「エリライ」というレストランへ。考えてみたら、パラオに来て初めてレストランで食べる食事だ。清々しいテラス席。会話も弾む。まだパラオに来て11ヶ月というガイドさんは、ゆったりとした時間が流れるパラオに来て本当に良かったと語っていた。日本にいるとなぜあんなに忙しく時間は過ぎて行くのだろう。僕も移住したくなるくらい、パラオが好きになった。
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ランチプレート。これは15ドル。
<のんびりだらりと、幸せな午後> |
午後、ホテルに戻る。3時半からはホテル内にあるマンダラスパで、バリニーズ・マッサージ80分の予約をしている。なーんにもすることないし、なーんにもしなくていい、贅沢な午後である。ホテルのプライベートビーチで寝そべっていようか、それとも部屋のベランダにいようか、読書をしようか、はたまた写真の整理をしようか・・・などと考えているうちにマッサージの時間になる。これがまたとーっても気持ちがいい。きっと町のチャイニーズマッサージ店なら20ドルくらいで済むのだろうが、ここでは余裕で100ドルは超す。至福のマッサージを終えると、ちょうどダイビングツアーの人たちがボートで帰ってくる頃。ああ・・・昨日までは自分もあのボートに乗って帰って来ていたんだ・・・などと感慨に耽る。ダイビングの清算をまだしていなかったので、目の前にあるショップに清算しに行くがてら、ホテル周辺やホテル内の写真を撮る。
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この橋を渡ると、ダイビングショップ |
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ダイビングが終わると、「あのホテルの部屋はどんな感じだろう」と想像していた |
<夕刻> |
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刻一刻とパラオとの別れが近づいてくる。1分1秒が勿体ない!
ガイドブックを開く。自分が潜ったポイントを改めてよく読んでみる。潜る前に予習しときゃぁ良かった、なんて今さらながら思う。結局、持参した文庫本は手をつけることがなかった。
パラオの夜、最後のディナーは、ダイビングで一緒だった人とホテルのレストランで。最後だから奮発してコース料理にした。
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<大満足の旅> |
2014年3月4日(火)
深夜12時にはホテルを出て空港に向かわなければならない。それまでのほんの数時間、ひとり、部屋で過ごす。返す返すも、予想以上に良い旅だった。素晴らしきパラオの海。パラオの町。ダイビングで出会った人たち。心に深く刻まれている。満たされた心。パラオを選んで、パラオに来て、そしてダイビングが出来て、本当に本当に良かった!!最高の想い出。また戻って来られるよう、しっかり仕事を頑張ろう!
相変わらず、ホテルのバーからは昭和の日本歌謡曲の生演奏が聴こえてくる。今丁度、「チャコの海岸物語」が終わったところ。今度は「恋人よ」か、はたまた「聖母たちのララバイ」か・・・。 |