1月17日、いよいよ待ちに待った友人同士4人(男2人・女2人)での鬼怒川温泉旅行の日である。 朝9時50分、東武浅草駅に集合。前の夜、僕はライヴ音源の整理、他のメンバーは飲み会、部屋の掃除、洗濯やらで4人して寝不足状態である。大丈 夫か?!心なしか、あまりテンションは高くない。10時20分出発だが、10分程前から並ぶ。席を取る為だ。2時間40分、立ちっぱなしはキツイ。電車の 扉が開くと、もうオバサン根性丸出しかのように、中へ入っていく・・・が、そんなに頑張らなくても充分座れる程の混み具合だった。要はさして混んでい ない。 窓の外を眺めながらうつむいていると、「どうしたの?おとなしいゾ!」と突付かれる。突付かれては仕方ない。トーク炸裂タカハシコウになる。そして、 オリコンマニアの僕は、80年代アイドルの曲を何十曲も歌いながら、オリコンの順位を発表していく。・・・なんつー道中だ。 12時40分、鬼怒川温泉駅到着。・・・あれ?!閑散としている。・・・あれれ??全国的に有名な鬼怒川温泉、オフシーズンと言えどももっと賑わってい るんじゃないの?昨年9月の箱根旅行の時とは大違いだ。まずは、先日放送の「アド街っく天国」で紹介された、「水辺のカフェテラス」へと向かう。駅 の地図で確認すると、遠いような気がしたのだが、駅員に聞くと徒歩5分だと言う。では歩きましょう、ということで、てくてく歩き始める。うわっ!タクシ ーがわんさかと待っている。しかもかなり暇そうだ。「白タクに注意!」という看板があり、注意しなきゃね、なんて思っていた矢先、白タクの運ちゃんに 話し掛けられる。「何処行くの?観光しない?」と誘ってくる運ちゃん。着いた早々、何じゃココは。・・・駅員の言う通り、5分程歩くと目的地に着いた。メ ニューを見ると、思ったよりも大したことない。中に入れば、悠々と座れるスペース。オープンカフェだけあって、開放的だ。千円のランチと、名物の「抹 茶とココアが混ざった」飲み物を。味はどれもこれも普通だねぇ〜、そんなこと言わないのッ!・・・なんぞ言いながら、少しのんびりして次なる目的地、 ロープウェイへ。ここから歩いてどのくらいかかるか聞いたところ、「20分くらいかなぁ・・・いや、20分じゃきかない、30分くらいでしょう」と店員。 歩くか?駅に戻ってバスに乗るか?迷った挙句、歩くことに。すると、30分だなんてとんでもない、15分もしないうちに着いた。しかも、遠いと思われた 我らの「あさやホテル」も、ロープウェイのすぐ側にある。・・・案外鬼怒川温泉って、小さい?? |
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ロープウェイは往復900円(割引額)。乗るとすぐに着いてしまうような距離だ。(これが900円・・・?) しかも、客もほとんどおらず、従業員も暇そうで ある。上に着くと、猿と鹿が待っている。見張り役のおじいさん、表情ひとつ変えず陣地に座っているが、こちらもかなり暇そうだ。そして主役の猿と鹿 は、もくもくと食べ続けている。かと思いきや、猿はいきなりガサゴソと走り回る。ああ・・・落ち着かない。妙な匂いを発するその場所から早々と退散 し、展望台へ。ほう、これが鬼怒川か。ふむふむ。山だ。ああ川だ。おおっと、やはり「あさやホテル」はデカイぞ。 |
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正味30分程の滞在で下に降りる。事前に調べていた通り、見所も大してないこの町なので、早々とホテルへ。と言っても、4時くらいなので程よい時間だ。 |
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ホームページで見た豪華な部屋は期待しちゃいけない、と思いつつも、期待してしまう、この心。・・・そして通された部屋は、「ま、こんなもんだよね」という感じではあるが、まぁ悪くはない。前回の箱根の時に比べればかなりいい。ベランダからは、川を眺めることが出来る。ふと、前に建っているホテルを見上げると、おやおや????・・・じいさんが服を脱ぎだしている。なんじゃ、これ?・・・脱衣所だった。窓際で着替えをしていると、もうこちらから丸見えである。 一度座ってしまうと、なかなか動けなくなる一同。のんびりダラダラしていたのだが、どうも部屋が寒い。備え付けの暖房は、エアコンというよりは「空気清浄機」かと思わせるような代物で、小型のヒーターはあまり暖かくない。寒いぞ。普通、旅館の部屋ってぬくぬくと暖かいはずではないか?!こりゃ風邪引いちまうぞ、てなわけで、もうひとつ小型ヒーターを持ってきてもらう。 これで暖かくなるだろう。よかったよかった。・・・と思っていた矢先、いきなり停電。一瞬の沈黙。一体、何が起きたんだ!?・・・なんだなんだ、もう〜・・・何事だ?!停電か?・・・それとも・・・お化けの仕業?!・・・早速フロントへ電話。部屋の中でブレーカーを探すも見つからない。廊下は電気がついている。部屋の中は、真っ暗、かつ寒い。なかなか来ない従業員。待っている間の暇つぶしに、懐中電灯を顔に当てて写真を撮りまくって「コワイ写真」に大盛り上がり(?)。やっと誰かが来てくれたかと思いきや、「ちょっと待って下さいね」と言い、どこかへと消える。また待たされる。部屋の中は、暗くて寒い。そしてやっと戻ってきたかと思いきや、今度は若いお兄さん。「ああ、ちょっと待って下さい」と言い、またも消える。「もう、電気つかないんだったら、別の“イイ”部屋に変えてよ〜」と誰かが漏らすホンネ。期待しちゃう一同。しかし神様は味方してくれることはなかった。すぐに電気がついて、お兄さんが舞い戻ってきた。やはり、暖房機器3つつけているのが問題だったらしいが、小型ヒーターを別のベランダ側のコンセントに差し込んで問題解決。部屋を移動することはなかった。そして、部屋に掛かっている絵の裏を見てみたが、何もなかった・・・。 気を取り直し、温泉へ。屋上の露天風呂は、木風呂に岩風呂にいろいろとある。外はかなり寒いが、お湯は温かく、なかなかだ。 体がしっかり暖まり、部屋に戻ってすぐに夕食へ。しっかし、廊下が寒い。一体なんじゃ、ここは。廊下が寒い旅館なんぞ初めて来たぞ!電気代の節約か? |
夕食はバイキング。品数は豊富だ。あれやこれやと迷いながら、たんまり皿に盛り付ける。しかし、そこはやはりバイキング。味に「期待」してはいけませぬ・・・。そして僕達お得意の余興が始まる。ある設定を決めての「おふざけ写真撮影」だ。今回は、「高橋功“アイドル風”旅番組・料理紹介コーナー」だ。僕は、カメラマンに指示される通りにポーズを撮り、顔を作る。皆してこの遊びになると、真剣だ。きっと、側で見ていた従業員は、「いい年して何やってんだ・・・やれやれ」と思いながら見ていたはずである。しかし、旅の恥はかき捨て。二度と会うこともない従業員の目など、気にもならない。 |
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部屋に戻ってからも、余興が続く。「セクシーポーズ」撮ろうか!ということになり、それぞれが指示通りにポーズを撮る。この時ばかりは、いやいや言いつつも、一人一人キワドイ路線に走る。・・・何やってんだか。大人4人、真剣に・・。 そして今度は露天風呂ではなく大浴場へ。いたずらにデカイ風呂だ。しかし、人は少ない。 さあいよいよ、夜の始まりである。宴会!・・・その前に、本日の反省会。デジカメをテレビに繋げて今日一日撮った写真を見て盛り上がる。そして、更に続く余興。ストーリーに沿って写真を撮る。おふざけ大好き(?)4人組。鬼怒川温泉に来て、デジカメに入っているのは、景色はほんの少し、大部分が大人4人が真剣に演じるアホ芝居、おふざけの写真なのであった。 |