ハワイ日記☆2日目
〜危機一髪!篇〜

2003.10.26


<美味しい朝食>

6時起床のはずが、目覚ましのセット時間を間違えて、7時起床。急いで身支度をし、ホテル1階の日本食レストラン「花鳥」で朝食。宿泊先のワイキキ・パーク・ホテルは、2つのレストランがあり、毎日朝食付きで、そのどちらのレストランで摂ってもいいのです。1つは昨日、どっさり残したビュッフェ式レストランで、もう1つが日本食レストラン。僕達は元々、「海外でも日本食を食べます」派ではなく、「海外ではその土地のものを」派なのにも関わらず、にも関わらず、にもにも関わらず!!朝から日本食、とは如何に。まあ、述べるまでもなく。海外の日本食レストランと言えば、「海外で食べる」からこそ、ちょっとした感動を味わうけれど、それがたいそう美味しいというわけではない。高い割に、割に合わん、という感が強い。まあ、飢えてる時は、割高料金に「大したこともない味」への感動が勝ってしまうわけですが。それがこの「花鳥」は、なんとまあ、素直に美味しい。(まさか、連日ここに通うことになるとは、メンバー一同夢にも思わず・・・)


<潜水艦で海底30メートルを体験!>

調子に乗ってご飯をお替わりし、パンパンに膨れ上がったこの腹を叩きながら、観光へ出発。本日一つ目の目的は「潜水艦」。文字通り、潜水艦に乗って、水深30メートルの海の世界を窓から眺めるという、いかにも「観光客向け商売」にお金をおとしてみました。結構高いんですな、これが。64人乗りの世界一デカイ潜水艦(ギネスにも載ってるそうな)に乗る為には、まずどこぞのビーチから船に乗り、そこから潜水艦にお乗り換え。午前と午後ではたいそう料金が違うんだそうな。これは、午後になると水が段々と濁ってくるので、午前の朝の日差しの中、濁る前の水中を観ることが出来るんだそうです。てなわけで、せっかくなので午前の部に乗船。かのハワイ、ブルーハワイの海の底、青く澄み切った美しい海の中で、様々な魚との出会い、そして白いサンゴ礁・・・・・を想像していたのですが、とんでもハップン。大して魚はおらず、サンゴも見かけず(あったとしても、カリフラワーごとき。←伯母談)、こんな潜水艦に乗るくらいだったら、はっきり言って去年沖縄で乗ったグラスボートの方がよっぽど感動的だわい!あの日は、小雨が降り、曇っていたにも関わらず、海の底のサンゴがはっきりと見え、それはそれは美しかったのです。今日のハワイは晴天、まさに潜水艦日和。かなり期待外れの観光産業物でございました。てなわけで、一同プンプン!とはいえ、今回は運がいいことに、ウミガメを見ることが出来たのです!これはいつも見られるとは限らないとのこと、ラッキーでした。

  
     
 左上の潜水艦で30メートル水深を潜ると、こんな青の世界・・・


<アラモアナでショッピングと中華料理>

その後、サンゴの博物館に無料で行けるというので参加し、7分間のビデオを見た後、サンゴの説明を受け、そして観光客目当ての売店へ。もちろん何も買わずして外へ。そこからホテルへ戻るにしても、ホノルルの巨大ショッピングゾーンである、アラモアナ・ショッピングセンターへ行くも車代はタダ、ということで、アラモアナへ。母はサンダルを買ったり、プラプラ物色した後、近くの中華レストランへ。僕は、この海外で食べる中華料理が苦手。日本の中華料理は大好きなのですが、どうも、本場に近い味となると、匂いやら何やらすべてが苦手となってしまう・・・。これまでも、アメリカやヨーロッパはもとより、香港や中国本土でも「ここならイケるかも!?」と数々の中華料理に挑戦しましたけど、やはりダメ。今回は、両親が日本以外の中華料理初挑戦!ということで、ガイドブックに乗っていた飲茶が美味しい、という評判のレストランに行ってみたのですが、やっぱり、ちょっと苦手でした。(店内には日本の芸能人の写真とサインが多く飾られていました。)


<予定変更で正に危機一髪!>

さて、アラモアナからトロリーバスでホテルへ戻り、午後は憧れのラニカイ・ビーチに行くことになっていました。僕はこのラニカイ・ビーチで泳ぐのを非常に楽しみにしていたので、ルンルン・ランラン気分でホテルのフロントへ向かい、行き方を訊きました。
「ラニカイ・ビーチへ行くんですけど、どうやって行ったらいいですか?」
ワイキキからは遠いので、勿論タクシーで行くことは分かっていたのですが、もっと安くいい方法があるのではないかと、わざとそういう聞き方をしたのです。すると、フレンドリーで愛想のいいフロント・マンは、
「いいねぇ!ラニカイは・・・遠いからなぁ・・・ちょっと待って。誰かラニカイに行く人がいたら便乗させてもらえるように出来るかも知れない・・・」
と言って、どこかに電話を掛け始めました。しかし、そのツテは見事に破れたらしく、
「レンタカーが本当はいいんだけど・・・それが無理なら、タクシーだけど、高いよ。40分くらいで着くけど片道50ドルくらいはするからね。バスだとトロトロと行くからかなり時間もかかるし・・・」
というわけで、一同話し合い。もうその時、既に3時近くになっていたし、移動に時間がかかるのであれば、今日は本来なら火曜日に行くはずだったハナウマ・ベイ(ラニカイよりも近い)に急遽行くことにして、ラニカイには火曜日に行こう、ということになりました。

僕は最初「え〜」と思ったのですが、・・・実は、これが命取り(?)な出来事なのでした!!!何気なく、ラニカイを日曜日、ハナウマを火曜日に日程に組んでいましたが、なんとなんと、ハナウマ・ベイは有料ビーチで、火曜日はお休みなのでした。もし、今日のこのやりとりがなければ、ハナウマ・ベイには行けなかったのです。急遽、日程をひっくり返して、とんだ幸い!!ラッキー。何か、目に見えないものが動いた感じでした。予定通りに決行していたら、美しいハナウマ・ベイに入場することが出来ず、駐車場にて、4人、ぽつりと途方に暮れるところでした。正に危機一髪!


<絶景、そして美しの海、ハナウマ・ベイ>

はたして、またもやリムジン・タクシーでハナウマ・ベイへ。ワイキキから車で20分。壮大な海と山を横目に進んでいくリムジン。景色も、そしてこの「リムジンで海水浴」という行動も、すべて優雅に感じられ、そしてそのハナウマ・ベイとやらはどんなビーチなのか、胸躍らせながらの移動は、何とも贅沢な気分。目的地に着いたのは4時ちょっと前。このビーチが閉園するのは6時なので、もうあと2時間くらいしかありません。親切な運転手は、
「6時に迎えに来ます。もし、それよりも早く帰りたかったから、携帯に電話下さい」
と言って、名刺をくれました。

ハワイ語で「湾曲した」を意味するこのビーチは、熱帯魚もいる美しい海岸で、1967年に海洋生物保護区域に承認されました。それ以来、旅行者に対しては環境保護対策が進められており、5ドルの入場料を払った後、約10分間のビデオを見るオリエンテーションが行われました。サンゴは踏んじゃいけないよ、一人で海に入っちゃいけないよ、魚には餌付けしちゃだめだよ、云々のメッセージが映像と共に流された後、ようやくビーチへ。名の通り、湾曲されているビーチの壮大な眺め!遠くから眺める方が、近くで見るよりも遥かに美しく思えましたが。海に入り始めたのが4時半。この時間になると、太陽の光も段々衰えてきてましたが、水は意外にもぬるい。そして、ゴーグルをつけて泳ぐと、浅瀬にも関わらず、そこには沢山の魚が!!ただ、下が岩になっている為、結構危ない。でも、岩があればあるほど、様々な魚と出会えるので、これがまた楽しいのです。5時半には「Go home」のアナウンスが流れるのですが、これがまた、監視員のアナウンスが・・・これがまた・・・。
「Go home! Let me go home early today! I want to go home too! Go home please!(お家に帰りなさ〜い!今日は早く帰らせて〜!早く帰りたいんだよぉ!家に帰ってくださ〜い!)」
ぞろぞろと帰るお客さん達。ちょうど夕暮れ時に差し掛かり、誰もいない海で写真をパチリ。夕方のヤシの木もなかなか風情あります。

長い坂を上り、駐車場へと向かうと、その道中でタクシーの運ちゃんが待っていてくれました。昨日のオリエンテーションでハワイ在住15年という日本人に、ハワイのタクシー事情を聞いたところ、
「ボラれますよ!私でもボラれる時ありますからね。ホテルのタクシーなら安心でしょう」
との通り、結局滞在中、法外な金額を要求されることもなく、往復してもらっても片道が妙に高いとか、疑わしいこともなく、親切な運転手さんにあたりました。そして運転手の皆が皆、アジア人でした。

 
正に南国の海!そしてヤシの木

 
夕暮れ時のハナウマ・ベイ。さっきまで賑わっていたビーチは、どことなく風情を感じさせます。 


<シェラトンでの夕食>

夜はお隣のホテル、シェラトン・ワイキキのビュッフェ式レストランで食事。外の海が見える(と言っても夜なので海は見えないが)、開放的なテーブルで、歌や踊りのショーを眺めながら、はたまた、通り沿いのホテルのきらびやかなライト、もしくは遠くに見えるダイヤモンド・ヘッドを見ながら、昨日のお昼に比べれば格段に美味しい料理で(特に生ガキとか、カニとか、サラダとかがね)、雰囲気も手伝ってなかなか優雅な夜でした。


<2日目の滞在を終えての反省会より>

それにしても、ハワイには日本からやって来るおじいさん・おばあさん観光客の何と多いこと!!一体、何して過ごしてるんだろうねぇ、としょっちゅう話題にのぼりました。海で泳ぐわけでもなければ、特にめぼしい観光施設があるわけでもない。潜水艦に乗ったり、海を眺めたり・・・?まあ、何はともあれ、「ハワイ(海外)に行こうか!」と思ってそれを実行している気持ちがたくましいな、と思ったのでありました。

そして、僕の英語は見事に低下していて、なかなか出てこないボキャブラリーやエクスプレッションを、早口で話すことによって、その幼い表現をごまかして(いや、ごまかそうとして)いるのでありました・・・。トホホ・・・情けない。


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