さらば友よ
作詞・作曲 高橋 功

風が吹き 君が行く
季節だけが 通り過ぎる
この心は いつの間にか
曇り窓に 変わっていた

車の窓の外は
ぼやけて 何も見えなかった
この都会で 僕はひとり
孤独な歌 唄っていた

おまえだけは 解るさと
寒い夜に ふたりで泣いた日は
もう返らない

思い出せるものは
白い煙草の煙
雪のように 舞っていた
時間も顔も心も
見えなくなった

恋人を 想うような
友達以上の絆を
持て余して 悲しさだけ
感じるのが 寂しかった

思い出も 悲しみも
雪が溶かす時は来ない
大事なことは いつだって
失くしてから 気が付くもの

話したいことが あったけど
これから ふたりの人生(みち)
交差することもない

春が来たとしても
二度と逢うこともない
ただひとり 誰よりも
思慕
(おも)ってた 友に唄う
友よ いざ さらば

春が来たとして
もう 二度と逢うこともない
ただひとり 誰よりも
思慕(おも)ってた 友に唄う
今 さらば友よ


※アルバム「PRISM」収録曲