SET LIST
1. 幸せの陽射し
2. 白昼夢
  ―MC―
3. 日本海
4. Je te dis vous
  (永遠に愛する人へ)
5. 青春の風
6. Fantasma
  ―MC―
7. さらば友よ
8. みつめて


今年一発目のライヴ!昼公演なので、なかなか声が出にくいこともあり、リハ入りする前にスタジオで1時間声慣らしをした。ここ一週間の練習でちょっと無理に頑張り過ぎたのと、今朝気合いを入れすぎたのと、両方影響したのか、リハの段階では声がかなり割れてガラガラ状態。かなり焦った。開場時間を迎えて、僕がまだ控え室に引っ込まずに受付のところにいたら、歌の専門家(声楽を専攻していた友人)がやって来たので、「声がかなり割れるんだけど、どうしたらいい?治る?」とすかさず訊いたところ、
「治らないよ〜。お湯を飲んで喉を温めるしかないね。朝から気合いを入れすぎだよ!ウォーミングアップ程度にしなきゃ」
と言われ、時既に遅し・・・と思いつつも、友人にホットレモンティーを貰い、控え室で「何とか声が戻りますように」と祈っていた。すると、不思議なことに先程のガラガラは消えていた。どうも僕は開演前のリハ(サウンドチェック)の段階で頑張り過ぎて声が出ず、本番では調子を取り戻す、ということがザラにある。といっても今日は、いつもより少し喉がザラついていたようだ。気合いもいいが、程々にしなくては。まぁ、今週の練習では、発声練習から始めずにいきなりガツンと歌い出して無理をしたことも原因だと思う。ひとつ勉強になりました。

さて、今日のライヴは、最近の春のようなポカポカとした陽気な天気を吹き飛ばすくらいの「暗い選曲」。いつものことではあるが・・・。いつもラストに歌っていた「幸せの陽射し」をオープニングで歌い、続いて「白昼夢」は前奏のアレンジを変えて幻想的に始めてみた。実は2日前に思い付いたネタ。MCを挟み、カバー曲を2曲。「昭和 Vol.3」から「日本海」、そして久しぶりのフランス語曲、パトリシア・カースの「Je te dis vous」(永遠に愛する人へ)曲とも寒々と切ない!カバー曲は自分の曲でないので、これがまた弾き語りをするのは難しい。お次の「青春の風」、これもとっても久しぶり。ライヴを始めた頃の歌で、たまにしかライヴでは歌っていないが、一部には凄くウケのいい曲。僕にしては珍しくポップな感じで明るい曲調だ。続く「Fantasma」はもう定番。

ここでMCに入るのだが、MCを短めにすると本当に早く感じる。「あれ、曲飛ばしたかな?!」と思うくらいに。このMCが終わるとラスト2曲。このラスト2曲というのが実は恐怖。絶望感溢れる2曲で締め括るのも心苦しいものがあるが、実はこの2曲、音域が広いので高いキーの部分はホントに恐ろしい。新曲「さらば友よ」はこれまでで一番音域が広い。ボイトレによって音域が多少広がったので、何とか歌える。低音部分も今迄より響くようになった。この歌は、激しい感じの曲調に、絶望的な歌詞を付けた渾身の力作!久々に手応えのある楽曲に仕上がって、これからもっともっと歌い込んでいきたい歌になった。是非いつかCD化したい。今回のライヴでも評判が良かったので、嬉しかった!

そしてラストの曲「みつめて」。この歌をラストに持ってきたのは初めてなのだが、よくよく思い起こすと、当時ラストに歌っていた「どこかで…」の代わりになるような、新しいラストソングを作ろうと思って作った歌なのだ。オープニングかラスト直前で歌うことが多く、ラストに歌うことは今迄なかったのだが。今回、この歌はピアノ弾き語りではなく、最近道譯君にアレンジしてもらって、レコーディングをした際の音源をバックに歌った。凄くいいアレンジなので気に入っている。歌っていると恍惚としてくるような感じで、心が燃える。

このライヴの為に、はるばる神戸から駆けつけてくれた友人(大学の先輩)と、もう一人、東京に住んでいる先輩(7年振りくらいの再会)とも会えて嬉しい日であった。

ピアノ弾き語りにも慣れてきたが、ステージ上の本番というのは不思議なものがあり、ふと我に返った瞬間、「ハッ」となり混乱して次の音が分からなくなることがある。だから、ステージに立ったら、なるべく我に返らず、「ピアノを弾いている」という意識、そして感覚さえなくすくらいでないとダメだなぁと思った。普段全く問題ない箇所で、つまずいてしまうことがあるからだ。何とかごまかすことは出来るが、あの瞬間はヒヤリとするものがある。

というわけで、本日わざわざ会場に足を運んで下さった皆さん、本当にどうもありがとうございました!また精進精進で、次のライヴに向けて頑張ります。近いうち、ライヴでお会いしましょう。