今日はちょいとお寝坊し、慌ててシャワーを浴びた。今日のライヴは昼公演なので、声の調子が心配だった。寝起きは声が出にくいからである。会場には9時半入りだったので、出掛ける前にちょっくら発声をやろうと思い、着替えたり準備をしながら発声練習をしていたら、下の住人が壁を蹴ってきた。「ウルサイ!」という信号だ・・・と気付き、萎えてしまった。もう9時なんですけど・・・。だったら、アンタも夜中にうるさくするのやめろ!と言いたくなったが、仕方なく諦め、会場に向かった。リハーサルが終わったら、11時から近くのスタジオで練習する予定だったので、それに賭けた。

会場に入ると、既に僕よりも先にリハーサルをするバンドがセッティングを始めていたので、時間通りにリハは終わるだろうな、と思った。が、しかし。予想外に彼らのサウンド・チェックは長引き、なんと、僕のリハが終わるはずの11時に、僕のリハが始まったのだ。スタジオは11時から予約しているというのに・・・。待っている間、苛々。焦る。美空ひばりさんの「焦らず 怒らず 諦めず」という言葉を心の中で唱えつつも、募る焦り。僕は2曲くらいチェックをしたら早々と切り上げようと思っていたので、ちょちょっと音の注文を出して、ささっとやって「じゃあ以上で」と言ったら、スタッフがビックリして、
「えっ、もう終わりですか? もう1曲くらいお願いします」
時間がない・・・と思いつつも、短い曲を1曲やって、そそくさと会場を後にした。

予約していたスタジオはSTAR PINE'S CAFEの系列なので、スタッフが同じである。慌ててスタジオに入ると「高橋さん!どうしたんですかぁ?」と心配な顔で聞かれた。20分遅れでひとりリハをスタート。結局30分で切り上げねばならず、不完全燃焼。急いでスタパに戻り、受付を依頼していた友人に、受付の概要を説明。でもって僕は、家に忘れ物をしてしまった為、急いで家に戻った。電車で5分もかからない距離ゆえの行動である。

本番にはなんとか間に合った。そのお陰か何なのか、相当緊張すると思っていたものの、緊張している余裕もなく、慌しくステージに立った。