1. みつめて
-MC-
2. 蒼い月
3. 幸せの陽射し
4. 白昼夢
5. 長い飛行船
6. 青春の風
7. Blue Touch
8. Fantasma
-MC-
9. 風雲
10. 夕照に誘われて

ボーカル:高橋功/ピアノ:荒武裕一朗/ベース:池田暢夫/ドラム:平沢亨

昨年の9月以来、2度目の渋谷PLUG。今年に入ってからは吉祥寺STAR PINE'S CAFEでのライヴが続いていたので、渋谷という場所柄も、会場の雰囲気も、いささかいつもと違っていて、面持ちが少し異なった。

今回は、10曲という欲張った構成だ。まずは「みつめて」からスタート。♪何もかも疲れたでしょう 心はもう秋の色〜 と歌う、正に秋の歌。心の葛藤、寂しさ、傷・・・夕暮れ時の都会を舞台に作った歌である。歌い出しはピアノをバックにし、間奏からドラムとベースが入るのだが、クライマックスに向けて盛り上がるバラード。後半は激しい感じになる。僕自身、気に入っている曲で、秋でなくとも歌いたい1曲だ。

 

MCを挟み、2曲目の「蒼い月」は、ライヴで歌うのは実に1年振り。ピアノとのデュオで歌ったのだが、何とも暗い曲。こんなにも「夜」を感じさせ、後ろ向きで、哀しくて、絶望感溢れる歌を歌うのは本当に久しぶり。歌詞を少し手直しして、以前よりももう少し分かりやすくした。それにしても、♪出会うことほど 寂しいことはない というフレーズが、この歌の絶望感を物語っている。そして一転して、「幸せの陽射し」。今年の1月から欠かさず歌っている、結婚をテーマにした正に幸せの歌。作った当初は、僕が幸せになるために!という想いで歌っていたが、前回のライヴで友人に向けて歌ってからは、もう僕の手から離れて、すっかり友人の歌になってしまった!!それはそれで、幸せなことである。前回は泣きそうになりながら歌ったが、今回は座りながら、落ち着いて歌った。

意外と人気が高い「白昼夢」「長い飛行船」「青春の風」を続けて歌った後は、おなじみの定番「Blue Touch」と「Fantasma」。この2曲は特に、僕の歌の中でも毛色が違う感じで、「Blue Touch」の前奏部分から僕の背筋がシャキッとする。この歌を歌い始めてから、もう1年が経ち、ライヴで欠かしたことはないのに、何度歌っても難しいと感じる。僕の代表曲とも言えるくらい、しつこく歌い続けているけれど、これからもっともっと、この歌の深さを出していきたいと強く思う。「Fantasma」は唯一ラテン調の歌で、案外歌いやすい。ガラッと雰囲気も変わるので、やはり外せない1曲だ。

 

7曲を続けて歌った後はMC。とは言えどもあまり時間もなく、早速次の曲に突入。「風雲」は前回のライヴで初披露した歌で、オリエンタルなムードが漂う曲調だ。アジアの大地をイメージしている。歌詞は、1番が幸せなのに、2番になると不幸のどん底に陥ってしまう、高橋功お得意の路線。オリエンタルな曲調は元々好きなので、これからも追求していきたいと思っている。

最後は、定番中の定番「夕照に誘われて」。もうこの曲に関しては語ることはない!というくらいだが、毎回、「歌い慣れてます」という感じではなく、新鮮な気持ちを出せるように心がけている。一見悲しい歌だけど、悲しいだけでなく、その中に優しさや熱い想い、そして感謝の気持ちを含ませて、それぞれの心に伝えたい。もっともっと強く伝えていきたい。

 

今回も、平日の夜にも関わらず、お集まり頂いた皆さんに感謝の気持ちで一杯です!今後も、熱い気持ちを届けていきたいと思っていますので、また次回、「心」を感じに来て下さい。