吉祥寺
STAR PINE'S CAFE
2002.9.16 (Mon)


-SET LIST-

1.L'amour devant la mer(海を前に愛し合う)
(作詞:Joelle Kopf/作曲:Michel Amsellem)

2.雪暮れ
(作詞・作曲:高橋 功)

―MC―

3.島唄
(作詞・作曲:宮沢和史)

4.こぼれた水
(作詞・作曲:高橋 功)

5.閉じた瞳を開けないで
(作詞・作曲:高橋 功)

―MC―

6.夕照に誘われて
(作詞・作曲:高橋 功)

7.帰省〜Never Forget〜
(作詞:atsuko・鈴 康寛/作曲:鈴 康寛)

ギター:道譯進太郎/ピアノ:秋田悟志




「詩百の木〜Holiday Brunch〜」と題された、アコースティック・ライヴ。
実は、こういった形でのライヴは今回が初めて。お客さんもビッシリ入っていて、沢山の視線……。

そんな中、フランス語曲「L'amour devant la mer」でスタート。
この曲は、フランスを代表する歌手パトリシア・カースの隠れた名曲。
美しい旋律と、物悲しい歌詞が印象的ですが、今回の演出では、曲の途中でプッツリ終わり、
2曲目「雪暮れ」に。美しい響きの日本語を厳選して連ねた歌詞を淡々と歌っています。
故に、妙な緊張感が走るこの曲。

続いて、最初のMC。最初の2曲が暗いけど、この先もどんより暗いです!と最初に宣言。
続く3曲目はTHE BOOMの「島唄」。原曲は、殺伐としたアレンジですが、
今回はギターとピアノということで、柔らかいアレンジに。
その中にも、この曲が持つ、強いメッセージ性を込めたつもりです。

4曲目「こぼれた水」。淡白な感じで始まり、サビでいきなりガツーン!と来る曲。
かなり抽象的に書いた詩で、一見、これは"夜逃げ"!!
・・・実際は、守り通してきたものを捨てるほどに出会った時の衝撃の詩なんですよ。

5曲目「閉じた瞳を開けないで」は、今回のセットリストの中では、一番明るい曲。
あまりにもマイナー調の曲ばかりなので、1曲くらいは・・・とメジャー曲を作ったのですが、
それでも、どことなく切ない感じ。実際は、歌詞がとても切ないのですが、
今回のアレンジはテンポを上げて、ポップな感じに仕上げました。
唯一、僕が"笑顔で"歌う曲。アンケートを見ると、やはり(?)一番人気でした。
(ものの数分で出来た、安産なのです!安産ほど、やはりクセがなくてウケがいいのかも!)

MCをはさみ(HP紹介するのを忘れ、北欧の話をするというハプニング。焦る!)、ラスト2曲。
大切な人、大切な場所、大切な出来事を思いながら聴いてもらいたい「夕照(ゆうひ)に誘われて」。
しみじみと、そして最後は力強く、愛する人への感謝の気持ち。

そして、最後の曲「帰省〜Never Forget〜」。絶唱です。
気合いを入れて、マイクもスタンドからハンドへ。
熱く、燃えて、燃えて…… ステージ終了。

緊張が解け、これからのるぞ〜!という時に終わってしまうステージですが、
今回は、今の自分を、今の自分なりに出せたのではないかな!と思います。
心地よい緊張と、とても良い雰囲気の中、楽しめたライヴでした。